わびさび論
「わび」を広辞苑で引くと「閑寂な風趣」とある。わび、さびの境地をうちたてていった人物として村田珠光(1422-1502)がいる。彼は一休宗純に参禅して、禅院で茶湯の所作に点茶の本意を悟ったとされる。そして諸芸の人々と接しつつ、しだいに侘数奇(わびすき)の理念を深めた。茶湯は武野紹鷗によって洗練され、千利休によって大成される。武士の時代にあって戦国時代に茶湯は大流行した。近世になって文芸が庶民の時代となっても、わびさびは、自然と人生と芸術との融合された境地として、芭蕉によって閑寂の世界が完成された。
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