永遠のヒロイン、ジェーン・エア
シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」ほど何度も映画・ドラマ化される世界文学は他にあるまい。真の愛と自由と自立を求めるヒロインのジェーン・エアに現代女性が共感できるからであろう。
ジョーン・フォンテイン、スザンナ・ヨーク、ズィーラ・クラーク、シャルロット・ゲンズブール、ルース・ウィルソン、ミア・ワシコウスカなど数々の女優がジェーンを演じた。これほど女優によって雰囲気が変わるドラマも珍しい。当時25歳であったがシャルロット・ゲンズブール(見た目は幼くみえる)は、彼女の個性と良くあっていて、よくできた映画だった。「ロミオとジュリエット」や「ブラザー・サンシスター・ムーン」の監督フランコ・ゼフィレッリだから上質のメロドラマに仕上がっている。ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの娘だからフランス系だと思うが、しなやかな感じのジェーンだった。原作ではジェーンもロチェスターも美男美女ではないが、やはり映画になると美男美女のほうがいいだろう。松たか子のミュージカルもなかなか好評だったらしい。ミア・ワシコウスカのジェーンも良かった。
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