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2013年11月20日 (水)

天空海闊

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    天空海闊(てんくうかいかつ)とは、空や海が広々と広がっていること。天が・むなしく、海が・ひろい、のと同じだ、という。度量が広い場合にも用いる。

    現在それぼど頻繁に見られる四字熟語ではないが、夏目漱石の「吾輩は猫である」に「人間とは、天空海闊の世界を我れからと縮めて、おのれの立つ両足以外には」と使用例がある。中国語では「海闊天空」の形で用いられ、日本では「天空海闊」の形で用いられる。

    漢語というのは数千年の歴史があり、奥が深いことはいうまでもない。高額のテキスト代を支払い、その中から出題された難しそうな漢語を正解し合格したといっても、漢字の世界を極めたことにはならない。その人が努力したご褒美というものではないだろうか。むしろ、漢語を日常生活の中で生かして使用し、また漢語で精神を培い、思考することが大切である。先日、「剣豪」という漢語を調べたら、それほど古い言葉ではなく、昭和の初めにある小説家が創作した漢語らしい。漢語は古くから伝統として読み方や意味も決まっているものであるが、日本流の漢語も生まれることがあり、日々変化していく現代表記なのである。

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コメント

オホーツク老人(知床旅情)は、これです… 慈願院釋浄海(多くの人に喜びを与え、苦しみを取り除いたお釈迦様の弟子で、こよなく海を愛した森繁さんを表現したもの)。

こんにちは。美幌の今日の天気は晴れ、気温は3℃、宝塚も晴れ、気温は13℃です。森繁さんといえば、「知床旅情」ですが、ご出身は大阪の枚方です。ケペルとしては昔ラジオで聴いた「銀座の雀」が懐かしいです。「春から夏、夏から秋、こがらしだって知っている、みぞれのつらさも知っている、おいらは銀座の雀なのさ」

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