ペヒシュタイン
マックス・ペヒシュタイン(1881-1955)はドイツのツウィカウに生まれ、ドレスデン美術学校に学び、1906年表現主義のグループ「ブリュ」(橋派)に加盟する。1908年グループとともにベルリンに移住。同地で「新ベルリン分離派」を組織し、1910年その代表者となる。この時期までの彼の初期の作品には、表現主義的な要素に装飾性を加味した作風が見られ、比較的理解されやすい絵であったため、世俗的な成功を収めた。1914年作風の転換を求めて南洋諸島の旅に出発パッし、パラオ島で原住民と生活をともにしたが、第一次世界大戦によりドイツに送還された。1919年以降ベルリンに定住し、旅行の成果である異国的な偶像の表現を作風に取り入れた。1933年ナチスにより「退廃芸術家」として制作を禁止されたが、1945年以降ベルリン高等美術学校で教鞭をとり後進の指導にあたった。Max Pechstein
« ヨーロッパの看板 | トップページ | 滝司郎と滝城太郎 »
「今日の名画」カテゴリの記事
- ローマの美術館(2017.08.04)
- この名画はジャンヌ・ダルクではない(2023.04.26)
- 森へ行こう(2014.12.15)
- 漱石と西洋美術(2020.05.14)
- モナリザの眉毛(2014.06.25)
コメント