三川坑事故と鶴見二重衝突
1963年のこの日、2つの大事故が起こった。15時10分、福岡県大牟田市の三井三池鉱業所三川鉱で爆発。炭坑内に作業者は1944人いた。犠牲者の多くは一酸化炭素中毒だった。死者458人、中毒患者839人を出した。1914年の687人の死者を出した方城鉱(福岡県)のガス爆発に次ぐ日本炭坑史上2番目の事故であった。
21時50分ごろ、横浜市鶴見区の東海道線で貨物列車が脱線。現場へさしかかって徐行していた横須賀線下り電車へ、貨車に触れたのぼり電車が衝突し、死者161人、重軽傷者120人を出す、戦後2番目の大事故となった。
とくに三川坑の原因は送炭ベルト原動機付近にたまっていた炭塵が、摩擦熱か電気のスパークによって引火、爆発したものと考えられる。合理化で原動機当番を削減したことが、この大事故を招いた。そして背景には石炭から一気に石油へと強引なエネルギー転換をはかろうとした政府の強引なエネルギー政策がある。
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