レンコンにはなぜ穴があるのか?
本日は「レンコンの日」。レンコン(蓮根)は「蓮の根」という意味だが、実際はハスの根ではない。レンコンはハスの地下茎である。
わが国では「常陸風土記」や「延喜式」にすでに現われ、また2000年前の種子が大賀一郎によって1951年に発見された。ハスは古代から栽培され、肥大した末端部は食用にされていたであろう。しかし現在のような集約的な栽培は1912年ごろからである。
レンコンには穴があいている。その穴は真ん中に1個、その周りに9個というのが一般的であるが、いったい何のために穴があいているのか。レンコンは水中の泥のなかで育つ。レンコンの穴は、水上から空気を取り込むためのものである。しかし泥のなかでは、生きていくのに必要な酸素を得るのがむずかしい。レンコンからは葉柄にも穴があいており、葉から取り入れた空気をその穴を通してレンコンに送っているわけである。レンコンを輪切りにしてその断面を見れば、そのレンコンが泥のなかでどちら側を上にして横になっていたかがわかる。円状に位置している9個の穴のうち、2個は小さくて、隣りあっている。レンコンはその2個の穴のほうを上にして横になっている。(北嶋廣敏「緑の雑学事典」)
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レンコンの穴・・何物にも理由があるということですか。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月11日 (月) 12時44分