小鳥が来る街
昭和を代表するスター歌手がまた消えていった。8日、島倉千代子さんが肝臓がんで亡くなられた。紅白出場回数35回は長らく女性では最高であったが和田アキ子に破られた。しかし30年連続というのは記録として残っている。このような記録よりも人気の高さにある。トリを6回つとめたが、とくに1960年から1962年までのトリは美空ひばりを抑えてのものである。いかに人気があったかがわかる。彼女のレコードは地方の新民謡などを吹き込んでいるため、正確な数は不明である。およそ2000曲といわれがそれ以上あるかもしれない。地元では大スターである島倉が歌っていることもあって発売から何十年を経過しても使用されていることがある。大阪市役所で、昼休みの合図として庁内放送で流れていた「小鳥が来る街」(1964年)もそのひとつである。この曲は市緑化100年運動の開始を記念して制作されたオリジナル曲だった。今年1月には橋下市長が「変な音楽」というツルの一声で中止され話題となった。たしかに昭和のメロディーが古臭く聞こえるかもしれないが、文化や伝統を尊重することの大切さも理解してもらいたい。
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