フィリピン台風ハイヤン
11月8日フィリピン中部レイテ島に上陸した台風30号ハイヤン(フィリピン名はヨランダ)は10日にはレイテ島北東部タクロバンを直撃し、段波と呼ばれる高潮がツナミのように押し寄せた。20日現在、死者4011人(うちレイテ島が3310人、サマール島が411人)、行方不明者は1602人、けがは1万8557人、被災者は967万人以上という壊滅的被害を残している。なお生活物資は不足し、腐敗しつつある遺体で衛生状態の悪化が懸念されている。
わたしが小学生のときフィリピンの首都はマニラではなく、ケソンシティと暗記していた。調べたら1948年から1976年までケソンシティが首都で、地名はコモンウエルス(独立準備政府)初代大統領のマニュエル・ルイス・ケソン・イ・モリ(1878-1944)の名前から付けられている。フィリピンは1898年の米西戦争でアメリカに割譲され、以後40年間アメリカの植民地となった。戦後もアメリカとも関係は依然として強い。マニラは第二次世界大戦の戦禍で建物の多くが失われた。そのためマニラ北東郊外のケソンシティが首都とされたのだが、政府機関の移転が成功せず、実際上の首都はずっとマニラにあった。(Haiyan,Tacloban)
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