なぜマラソンの距離は半端なのか?
近代オリンピックとともに始まったマラソンは、古代ギリシアのマラソンの戦いにちなんでいる。伝令ピリッピディス(一説にフィディピディス)が勝利をアテネに伝えるや絶命したという故事はよく知られている。もちろんマラソンの距離42.195㎞は、伝令が走った長さではない。
1回から第7回までは距離はバラバラだった。第4回1908年のロンドンオリンピックのマラソンの距離が26マイル385ヤード(およそ26.2マイル、42.195㎞)だったことから、第8回パリ大会から42.195㎞に定まった。なぜ半端な長さに定めたのだろうか。大会の前に、王妃アレクサンドラが「ゴール地点は競技場のボックス席の前に」と注文したため、半端な数字の距離385ヤードだけ延長された。この大会で最初に競技場に入ったイタリアの選手ドランド・ピエトリ(1885-1942)はゴール地点を勘違いして直前に倒れたため、失格となっている。
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