男根の世代
タレントの椿鬼奴が若いとき神奈川放送局のアナウンサー面接試験で「鶴岡八幡宮」を「ツルオカ八幡宮」と読んでしまって不合格となったという。ひとつの誤読が人生を決めることがある。菅首相は国連演説で「疾病(しつぺい)」を「シツビョウ」と誤読した(2010年9月22日)NHKアナウンサーの山本美希はニュースで「男根の世代の大量退職・・・」と読み出した。「男根(ダンコン)?」漢字の「塊」と「魂」とを見間違えたのだ。正しくは「団塊の世代」。むかし菊池桃子はラジオで田無市を「タムシシ」と誤読したことは今では伝説化している。ほかにどのような誤読がよくあるだろうか。脆弱(ぜいじゃく)をキジャク、訃報(ふほう)をトホウ、野点(のだて)をヤテン、生兵法(なまびょうほう)をナマヘイホウ、「管(くだ)を巻く」を「カンを巻く」、「杮落とし(こけらおとし)」をカキオトシ、「一言(いちごん)もない」を「ヒトコトもない」、老舗(しにせ)をロウホ、「辛(つら)い」を「カラい」、中国戦国時代の中山(ちゅうざん)王国を「ナカヤマ王国」、旧中仙道を「イチニチジュウヤマミチ」と誤読した例がある。
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