日本人のデモクラシー思想の変遷
NHK大河ドラマ「八重の桜」を見ていると、明治人が個人の宗教の自由や人間の平等といった普遍的価値をいかに真摯に考えていたがわかる。八重が没したのは昭和7年のこと。明治・大正・昭和と時代が進んでいくと、国家主義的傾向が強まり、封建的な政治支配やアジア諸国に対する軍国主義的な侵略政策が生まれてくる。敗戦後、平和憲法の下、日本は民主主義国家へと転換することを世界に標榜した。しかし68年経た今日、日本人はいまだに普遍的価値を重視する思想態度を十分に身につけていない。米国議会の調査局(CRS)は報告書で安倍政権を「強固な国粋主義者」と評価し、「東アジアを混乱させ、アメリカの国益を損なうという懸念を引き起こしている」と指摘している。今日、EU諸国間では国家の枠を少しはずし共存共栄の道が模索されている。国際平和の確立を達成するためには、「国家の枠」に縛られないで、民主的な世界国家の形成をめざすべきであろう。
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