偽装国家ニッポン
阪急阪神ホテルズがメニューと異なる食材を7年間にわたって提供していたことが発覚した。つまり安い食材を高級食材と利用者を騙し続けていたのである。関西人にとっては高級ブランドであるレストランが偽装であったことに大きなショックを受けた人は多い。私は高級レストランなど1度も利用したことがないので被害者ではない。生活者のレベルから言わせてもらえば、スーパーの弁当でもご飯が薄くのばして盛り付けてあって量が少なくなった。トレーの模様で誤魔化している。いなりずしや鯛焼きなども中味が少ない。製造側の悪知恵ばかりが目立って良心が消えてしまった。企業・学校・官庁などあらゆる社会で偽装・隠蔽が蔓延している。放送番組もしかり。「鶴瓶の家族に乾杯」は2013年の優良放送番組推進会議の調査で第3位という高い評価を得ているが、私はこれほどひどい偽装番組はないと考えている。普通の暮らしをしている人を登場させて、スタジオで評価して「いい人だった」「感動した」とかいう無内容なシロモノ。テレビでみる人気タレントが突然目の前に現れたら田舎のおばさんたちは喜ぶ。ぶっつけ本番のアポなしというキャチフレーズだが、ディレクターが事前調査なしの行き当たりばったりであの番組が制作できるだろうか。あらかじめ取材する家庭を決めて、数珠繋ぎにその家までたどりつくように計画的に編集している。このような偽装の感動はいらない。新日本紀行のようなドキュメンタリーで過疎化が進む日本の現状を報道することがNHKに課せられた使命である。
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