千姫と堀内氏久
大坂城落城後、千姫(1597-1666)は江戸へ送られた。1616年、本多忠刻と再婚、姫路城に移り、平穏に暮らすも、忠刻と死別し江戸に帰って髪を下ろし、天樹院と号し、江戸城北の丸の竹橋の屋敷で過ごす。「吉田通れば二階から招く。しかも鹿の子の振袖で」の俗謡が生まれ、吉田御殿の千姫淫乱の噂は事実無根である。千姫は慎ましやなか女性で、竹田御殿で余生を過ごし、70歳で波乱の人生を閉じた。遺骨は小石川の伝通院(文京区)、飯沼弘経寺(常総市)に葬られる。京都知恩院、高野山奥の院にも千姫の墓がある。
大坂城落城の際、孫娘の千姫を助けた者に妻として与えることを家康は約束し、坂崎出羽守が無事に千姫を救出した逸話は有名である。史実は千姫は豊臣方の武将である堀内氏久(1595-1657)に護衛されて出羽守の陣まで届けられ後、出羽守が秀忠の元へ送り届けたとする説がある。堀内はその功によ、下総国内で500石を給され旗本として召抱えられた。
大河ドラマでは、これまで7人の女優が千姫を演じている。惣那汐里(江)、川島海苛(天地人)、鶴彩未(功名が辻)、大河内奈々子(葵)、伊藤麻衣子(独眼竜政宗)、石原真理子(徳川家康)、木村菜穂(春の坂道)。しかし堀内氏久は1度も登場していない。
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