密林の聖者シュバイツァー
1965年のこの日、アルベルト・シュバイツァーは90歳で永眠した。へレーネ・ブレスローと結婚したシュバイツァーは、1913年、夫婦でフランス領赤道アフリカ、ガボン地方へ行き、ランバネラ病院を建設。この病院は、治療代、入院費をいっさい取らない。その代り、付添いや患者も働けるものはみんな病院のために労力奉仕をする。病院はそれ自体果樹園であり、野菜園であり、動物園である。博士の愛は虫一匹にも及び、ニワトリ、アヒル、犬、猫、猿などがわがもの顔にふるまっている。
シュバイツァーは体格も大きく強いエネルギーと鋭い集中力をもち、その容貌は力強く、同時に人類愛にあふれていた。また事務的手腕にも病院経営にもすぐれていた。最初病院の経費は欧州でのオルガン演奏会、講演会、著書の印税などによって維持されていたが、のちには多くの国の個人や財団からの寄付によって運営されるようになった。
« 夏の名残りのバラ | トップページ | ラスト・タンゴ・イン・パリ »
「世界史」カテゴリの記事
- トルコ(2021.12.26)
- 鞍鋼憲法(2021.08.21)
- トクタミシュ(2021.07.18)
- アウレリウス・マクシミアヌス(2021.06.04)
- ロバート・バンクス・ジェンキンソン(2021.05.31)
コメント