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2013年9月 5日 (木)

平和への努力

Nagasaki     日本国民は、第二次世界大戦で人類としてはじめて原子爆弾を受け、戦争のおそろしさを身をもって体験した。憲法で戦争放棄と軍備をもたないことを明記したことは世界に例をみない、徹底した平和主義といわれてきた。しかし、現実的な国際関係の中で、自衛隊を設け、その活動範囲を漸次拡大していき、国防軍というべき立派な軍隊にまで成長している。いまだ米軍基地が国内に多数存在し、これまでベトナム戦争はじめ西側陣営の重要な基地としての役割を果たしてきている。イラク戦争、そして今回のシリア問題と日本は米英の側に立つことでわれわれの安全と平和を維持してきたといえる。「日本国民は、恒久平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われわれの安全と生存を保持しようと決意した」と憲法前文にある。このような平和憲法が不備なのではなく、戦後、日本政府や政治家が憲法の理念を世界に向かって正しく実践してこなかったことにこそ問題があると考える。平和と安全を武力や戦争によって守られる、というアメリカ流の考えと日本国憲法は大きく異なるものなのである。

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