織田作之助とライスカレー
織田作之助(1913-1947)は三高(京都大学)在学中に酒場ハイデルベルクの女給・宮田一枝と駆け落ちする。一枝との同棲体験から名作「夫婦善哉」が誕生する。小説にも登場する自由軒の名物カレーとはどのようなものであろうか。
作之助はカレーを食べながら執筆するので、その際に皿を見なくて口にカレーを運べるようにライスとルーをあらかじめかき混ぜて出すように頼んでいた。自由軒の名物カレーとは、白飯にカレールーを混ぜ込み、真ん中を窪ませて生卵をひとつおとしこんだものである。当時25銭。小説「夫婦善哉」には「自由軒のラ、ラ、ライスカレーは御飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」とある。NHKドラマ「夫婦善哉」も忠実に再現している。
« 「はだしのゲン」歴史認識問題 | トップページ | グロティウスとウェストファリア条約 »
「日本文学」カテゴリの記事
- 畑正憲と大江健三郎(2023.04.07)
- 青々忌(2024.01.09)
- 地味にスゴイ、室生犀星(2022.12.29)
- 旅途(2023.02.02)
- 太宰治の名言(2022.09.05)
コメント