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2013年7月14日 (日)

花のように笑う

1203warau3   大塚愛が歌う「さくらんぼ」のサビの部分、「♪笑顔咲く~あなたと、あたしさんらんぼ~」の「笑顔咲く」という表現がいい。漢字の起こりも「笑」という文字に「口」をつけて「咲」になるという字体がみえる。「花のやうに笑う」という表現は、大正期に有島武郎が「或る女」で用いてから、当時としては甚だ目新しい表現であったので、流行になった。無名時代の太宰治も「断髪の少女は、花のように笑った」(断崖の錯覚、昭和9年)で用いている。有名なのは川端康成の「伊豆の踊子」である。

20130306_341932 この美しく光る黒眼がちの大きな眼は踊子の一番美しい持ちものだつた。二重瞼の線が言ひやうなく綺麗だつた。それから彼女は花のように笑ふのだつた。花のように笑ふと言う言葉が彼にはほんとうだつた

と踊子の美しさを表現している。

参考文献;瀬古確「文学と表現 伊豆の踊子をめぐって」フェリス女学院大学紀要4  1969年

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