神様も2度微笑む
野球の完全試合を2度達成した投手は日本でもアメリカでも誰もいない。つまり神様は2度微笑むことはない。かつて大ヒット曲を出したが、10年後に再び大ヒットを出す歌手というのはそういない。マイク真木(バラが咲いた)、荒木一郎(空に星があるように)、城卓也(骨まで愛して)、一節太郎(浪曲子守唄)、子門真人(およげ、たいやきくん)、千賀かほる(真夜中のギター)、さとう宗幸(青葉城恋歌)、クリスタルキング(大都会)、円広志(夢想花)、松村和子(帰ってこいよ)、KAN(愛は勝つ)、石井明美(CHA CHA CHA)、森川由加里(SHOW ME)
なんと一発屋の多いことよ。だが稀に神は2度微笑むこともある。ジェニファー・ビールスは1983年「フラッシュ・ダンス」で一躍注目されたが、すぐに人気は急降下。だが20年後、テレビドラマ初主演作「Lの世界」が大ヒット。再びトップスターの座に返り咲いた。グロリア・スワンソン、ジュディー・ガーランド、フランク・シナトラ、エルビス・プレスリーなど大スターはスランプを脱して、復活したスターである。とくにシナトラは1940年代、人気は絶頂に達していたが、50年になると喉の疾患で声は出なくなりスランプに、その人気は一時期下降する。だが50年代後半には最盛期を迎え奇跡的な復活を果たした。
もと猿岩石の有吉弘行も再ブレイク。アドリブの面白さがうけているという。2011年の年間テレビ出演数第1位に選ばれた。舞台「アンネの日記」(1996)で注目されアイドル女優として人気者となった奥菜恵。結婚・離婚などで人気は凋落したものの、近年、「阿修羅のごとく」「象」などの舞台で演技派女優としての復活をとげている。潜在的ファン層がいるだけに再ブレイクしそうである。
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