あこがれ
フランソワ・トリュフォーの実質的デビュー作。原題は「LES MISTONS」(悪がき)。南仏の田舎町。美しい娘ベルナデットは少年たちの憧れの的。木々の中で自転車で颯爽と駆け抜ける彼女を見つめ追いかける。ある日、恋人ジェラールと接吻する彼女を見た少年たちはふたりの仲に嫉妬する。ジェラールが登山をするすきに、少年たちは厭らしい絵葉書に卑猥な文を書いて偽手紙をベルナデットに送る。だがジェラールが遭難して死んだことを知る。ラストシーンは憧れのベルナデットが喪服を着て少年たちの前を通り過ぎて行く。26分の短編ながらヌーベル・ヴァーグの代表作として知られる。少年がベルナデット・ラフォンが乗っていた自転車のサドルの臭いを嗅ぐシーンが印象的である。2013年7月25日、ベルナデット・ラフォンはフランス南部ニームの病院で死去した。74歳。
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