キュニコス学派
アンティステネスを祖とするギリシア哲学の一派をキュニコス(キニク)学派という。その名はアテネ近郊の体育場キュノサルゲス(白犬の意)に由来する。この派の人たちをさげすんで、あだ名「犬」にもとづくとして明治時代に「犬儒学派」としたのは誤りである。自然的な必要の満足のみが幸福の源であり、これに反する道徳・慣習・法などの人為をすべて退けた。また身体と精神を鍛錬することで魂の自由が確保されるとして、苦行を重んじた。「樽の哲人」のディオゲネス、クラテス、ヒツパルキア、ローマ期のデメトリオス、デモナクス、オイノマオスらがいる。Kynikos
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