NHKは外来語の乱用?
NHKのカタカナ語乱用の指摘がなされている。松木会長も4日の記者会見で「私も古い人間なので、外来語が多いという印象がある。しかし番組制作はガイドラインを踏まえたもので、法的な問題はない」との認識を示した。BSコンシェルジェ、プレミアム、アーカイブス、アスリート、コンプライアンス、プラネット、デスパレート、エルムンド、地球アゴラ、為末大が読み解く!勝利へのセオリー、などなど。必要がない場合や本来の意味とかけはなれていても外来語を乱用しているとの指摘がなされている。たとえば「プレミアム」。プレミアム・モルツ、プレミアム・ガソリン、BSプレミアム。本来の語義は「割増金」。転じて「付加価値」を意味するようになった。日本では商品に「高級」の意味を込めて使われることが多くみられる。
日本語にカタカナ語が跳梁するのは、敗戦後、1960年代以降の高度経済成長期、80年代バブル、平成の小泉・安倍である。80年代バブルは田中康夫が書いた「なんとなく、クリスタル」という小説に代表され、巻末にカタカナ語の注釈まであった。小泉の「サプライズ」や安倍の2006年の所信声明も外来語を多用していた。サプライズは本来「驚き」であるが、現在では「おまけ」という意味で使われる。安倍の所信声明は8301文字の中で、カタカナ語が実に109回も登場している。「イノベーションの力とオープンな姿勢」「自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増」や、「子育てフレンドリーな社会を構築する」といったフレーズがあった。菅直人は「ノーサイドでいこう」といった。ノーサイド(no side)とは、サイド(側)の意から、「敵・味方の区別なく」の意味で使われた。二期目の安倍の政権での目玉「アベノミクス」も意味不明の新語。カタカナ語を乱用する芸人といえばトニー谷、藤村有弘、ルー大柴など。トニー谷は、適性語禁止という重苦しい空気を変えて、戦後世相をあざとく切り裂く、自虐的な芸風であった。「レディースエンドジェントルマン、アンドおとっつぁんおっかさん」「オコンバンワ」「さいざんす」「アベック」など。現代に生きる日本人も奇妙なカタカナ語の呪縛から逃れられないのかもしれない。
わかりにくいカタカナ語をあげてみる。アメニティ(快適な環境)、コラボレーション(共同作業)、シュミレーション(模擬実験)、バーチャル(仮想の)、ハザードマップ(災害予測図)。正確に言える人がいるだろうか。
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