怪優・三島雅夫
映画「人間の条件」やテレビ「ヒッチコック劇場」のヒッチコックの吹き替えなどで三島雅夫(1906-1973)を思い出した。子ども時代、東映時代劇によくでていた悪役の一人である。憎たらしい坊主などを得意とするが、こちらも大人になると、演技力のある面白い役者だったと感心する。もともと小山内薫門下の新劇のベテランだそうだ。もちろん舞台などは一度も見たことは無いが。「歌舞伎はなりがたく なりやすし。新劇はなりやすく なりがたし」という語録が残る。独特なふくみ声が特徴だが、やわらかみがあって、よく響く声である。セリフが聞きやすいのが一番だ。「四谷怪談」では、伊右衛門と共謀してお岩を毒薬で殺す按摩の宅悦を演じると天下一品である。
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今井正の「仇討」。確かに滑舌が素晴らしい。
投稿: 夢でいいから | 2011年7月26日 (火) 23時56分
三島雅夫は好きなはいゆうでしたね。悪役ももちろんこなした達者なはいゆうでしたね・・。(。・w・。 )
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年7月18日 (木) 17時00分