日米野球カウント・コールの謎
2011年からプロ野球の全試合でボールを先にコールするBSO方式に統一され、すっかり馴染んできた。国際試合の機会も増加したためBSO式に改めたのである。しかし、なぜアメリカから野球を導入した日本が本場に逆らってまでストライクを先にコールするSBO方式を採用したのであろうか。これまでその理由を多くの研究者たちが古い文献や資料を渉猟し調査したが今もって謎とされている。「野球とアンパン」の著者・佐山和夫は「打撃優先のアメリカと守備優先の日本との違い」と考えている。ところが不思議なことに、大学野球では昭和7年頃、ボールのコールが先だった(牧野直隆の記憶)。逆にアメリカでは、ヤンキーススタジアムが創立された1923年当時のスコアボードは、ストライク、ボール、アウトの順番だった。アメリカでもBSOかSBOで、ゆれていた時期があった。しかし、その後、アメリカではBSOで定着し、日本ではSBOが定着した。日米野球カウント・コールの謎は終わらない。
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