ジーン・ハーロウ急死
1937年のこの日、プラチナ・ブロンドで人気のあったジーン・ハーロウが映画「サラトガ」の撮影中に急死した。まだ26歳の若さであった。当時、ハーロウはクラーク・ゲイブルと共にMGMの2大看板スターであった。
今日ではクラーク・ゲイブルと言えば、「風と共に去りぬ」(1939)で共演したヴィヴィアン・リー(1913-1967)を名コンビと思いうかべるかもしれないが、実はゲーブル=ハーロウのコンビは、「紅塵」「春の火遊び」「支那海」「妻と女秘書」「サラトガ」と日本でもヒットしていた。ジーン・ハーロウとヴィヴィアン・リーとの年齢は僅か2歳しか違わないのである。
ジーン・ハーロウの役柄は、夜の世界の女、いかがわしい稼業の獏連女がよく似合った。セクシー女優で、演技力はなかったが、主演作を重ねるうちにメキメキ上達し、役者として次第に演技開眼していく途上であった。腎臓病を患っていたらしいが、母親がクリスチャン・サイエンスという医学的な処置を拒否する宗教を信奉していたために、医者に見せることが遅れて亡くなったということは、なんとも惜しまれる死であった。( Jean Harlow )
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