子規と「恋人」
「恋人」という語がいつ成立したのか分からない。明治以後であろうと思われるが、江戸期の文献にも見えるかもしれない。上田敏「海潮音」で翻訳されたダンテ・アリギエリ「泣けよ恋人」(1907年)や与謝野晶子の歌「恋人は現身後生よしあしも分たず知らず君をこそのため」(1906年)が知られる。正岡子規り「恋」(1899)という一文に「恋人」の語がみえる。「鶏頭の十四五本もありぬべし」(1900年)に関して子規は「恋人死なれたら、こんな心地がするであろうか」と語っている。
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