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2013年6月11日 (火)

子規と「恋人」

    「恋人」という語がいつ成立したのか分からない。明治以後であろうと思われるが、江戸期の文献にも見えるかもしれない。上田敏「海潮音」で翻訳されたダンテ・アリギエリ「泣けよ恋人」(1907年)や与謝野晶子の歌「恋人は現身後生よしあしも分たず知らず君をこそのため」(1906年)が知られる。正岡子規の「恋」(1899)という一文に「恋人」の語がみえる。「鶏頭の十四五本もありぬべし」(1900年)に関して子規は「恋人死なれたら、こんな心地がするであろうか」と語っている。

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日本国語大辞典第二版の用例を引く
「その人が恋しく思っている相手。現代では特に、お互いに恋しく思い合っている場合の相手をいう。恋愛の相手。愛人。情人。おもいびと。

*閑窓撰歌合〔1251〕「こひ人の心は遠く成りにけりわする計の月日ならねど〈藤原信実女〉」

*浄瑠璃・狩剣本地〔1714〕二「文箱明くるも恋人に、大だかのむすび文、まいる身よりの御すさみ」

*歌舞伎・金門五山桐〔1778〕大切「お姫様の恋人(コヒビト)は誰れあらう、今の世の業平と呼ばれる、久秋さまの御家人、瀬川采女さまぢゃわいなあ」

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