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2013年6月19日 (水)

草野天平

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「宇宙の中の一つの点」(草野天平)

 人は死んでゆく

 また生れ

 また働いて

 死んでゆく

 やがて自分も死ぬだろう

 何も悲しむことはない

 力むこともない

 ただ此処に

 ぽつんとゐればいいのだ

 草野天平(1910-1952)は五人兄弟で、兄に草野民平(1899-1916)、草野心平(1903-1988)がいる。天平は、書店店員、映画館レコード係、焼鳥屋手伝い、雑誌編集者、喫茶店「羅甸区」経営などの職業を転々としたが、30歳を過ぎて詩作を始めた。詩集「ひとつの道」を出して42歳で結核で死んだ。凡てのものに片寄らず、ただ真っ直ぐに立つ、正しい芸術を目指した求道的詩人と言ってよい。

       「 秋 」

 そうか

 これが秋なのか

 だれもいない寺の庭に

 銀杏(いちょう)の葉は散っている

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