後妻(うわなり)打ち
前妻が後妻の家へ押しかけて、後妻と打ち合う女の騒動のこと。
漢字で「嫐」と書く。前妻を離別して1ヶ月もたたない間に、後妻を迎えたとき、前妻は仲間をさそいあわせて、後妻の家に押しかけ、家具や台所道具などを破壊するだけでなく、後妻やそのもとにいる女中などをなぐりつけるということが行われていた。これは平安時代にもあったし、中世にも行われていた。とくに戦国時代はさかんであった。かならずしも女性のねたみが原因であったのではない。当時の婚姻が妻問婚(つまどいこん)で、男が女のもとに通う形式であったために、ある女に通った男が、他の女のもとに通うようになると、前の女が後の女のもとに押しかけて、後の女をこらしめたのである。「嫐」の音読みは「ドウ」「ノウ」「ジョウ」、訓読みは「なぶる」。
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