チャイコフスキーの父
ロシアの作曲家チャイコフスキーの父は、イリヤ・ペトローヴィチ・チャイコフスキー(1795-1880) という鉱山技師であった。チャイコフスキーの家系は古くからの貴族ではなく、イリヤの父親、つまりチャイコフスキーの祖父のとき、ウクライナ出身のコサックの指導者であったが、功績が認められて貴族になり、最後にはカザンの県知事を勤めて、5等官の位にあったという。イリヤは、国の近代化に不可欠であった鉱山関係の仕事をした。イリヤの出た鉱山学校の卒業生たちは仕事の関係で人里離れたシベリアの奥地などに送られることが予想されるが、特にそのような場所では、余暇を過ごすのに、音楽が役立つと考えていた。そのためイリヤはフルートを演奏して、仲間と楽しんでいた。チャイコフスキーは1840年ウラル山脈の麓にあるヴォトキンスクという鉱山町に生まれた。チャイコフスキーがまだ幼いころ、夕食の後、父のイリヤがフルートを演奏し、家族みんなのホームコンサートで楽しんでいたらしい。
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