コモン・マンと磯野波平
コモン・マン common man とは「何の肩書ももたない人。普通の市民。平凡な人間」の意。この言葉の真意は日本人には分かりづらい。だがアメリカを考える上でとても重要なニュアンスを含んでいる言葉である。著名な歴史家ジョン・ウィリアム・ロードは1820年代から1840年代にかけてを「コモン・マンの時代」としている。もちろんすべての歴史学者がこの時代を庶民の時代と定義しているわけではない。このころアメリカはヨーロッパのような貴族的特権階級をなくして、単なる政治的民主制だけでなく、社会的、経済的な「諸階層の平等」(equality consciousness)を理想としていたからである。もちろん完全な貧富の差がなくなるわけではなくそれは神話にすぎないという学者もいる。コモン・マンの銅像をみるとサザエさんの磯野波平のような人物であろうか。
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コモンマン・・普通の庶民・・・
年金生活者なんかそうですね。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男赤魔って | 2013年5月 9日 (木) 22時27分