元祖アイドル女優ディアナ・ダービン逝く
ディアナ・ダービン(1921-2013)はカナダのウィニペグに生まれ、その美声を買われてMGMと契約。「エヴリー・サンデー」(邦題「アメリカーナの少女」)でデビュー。翌年ユニヴァーサルで「天使の花園」「オーケストラの少女」が大ヒット。天使の歌声をもつ少女として戦前日本でも大人気だった。ちなみに「オーケストラの少女」のオーデションには当時13歳だったマリア・カラスも受けたが残念ながら若すぎた。ウィンストン・チャーチルや田中角栄もダービンのファンだった。アンネ・フランクの隠れ部屋の壁には今もダービンの写真が貼られている。原節子はダービンより1歳上で「ためらふ勿れ若人よ」(1935)と同時期の銀幕デビューである。
ディアナ・ダービンは一過性の少女の魅力を100%発揮したスターだった。シャーリー・テンプル→ディアナ・ダービン→ジュディ・ガーランドと人気は移るが、元気で清楚、そして明るい歌唱力は現在のAKB48につながるアイドルの元祖といえる。(Deanna Durbin)
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