国字
樫山文枝、榊原郁恵、蛯原友里、宍戸錠。これらの共通点は?「樫」「榊」「蛯」「宍」がみんな日本でつくられた漢字、つまり国字である。蝦夷の族長、阿弖流為(あてるい)の「弖(て)」も国字。「鯱」「鰯」など魚へんの国字が多いが、「鮭」のように(中国では「ふぐ」の意)日本で別の読み方(「さけ」)をする字をとくに国訓という。「俣野」「畑山」「桝谷」「栃尾」「笹野」「粂井」「辻野」「纐纈(こうけつ)」など苗字として使われる国字も多い。
国字は全部でいくつあるか。すでに平安時代の「新撰字鏡」には約400の国字が載っているが、使われなくなった国字も多い。一説によると約2600字以上あると考えられる。
主な国字をあげる。
躾(しつけ)、俥(くるま)、凧(たこ)、俤(おもかげ)、匂(におう)、噺(はなし)、杜(もり)、杢(もく)、膵(すい)、雫(しずく)、鞆(とも)、麿(まろ)、凩(こがらし)、〆(しめ)、膣(ちつ)
常用漢字には働(ドウ、はたらく)、塀(へい)、枠(わく)、込(こむ)、畑(はたけ)、峠(とうげ)、匁(もんめ)の7つしか載っていない。
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