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2013年5月21日 (火)

イクナートンとホレエムヘブ

Photo     映画「エジプト人」(1954)は前14世紀のテーベを舞台とした史劇である。若い医師シヌヘ(エドマンド・パードム)は太陽神を信仰するイクナートンを獅子から助けたことで侍医となり出世する。やがて王の妹バケタモン(ジーン・ティアニー)に国王暗殺を持ちかけられ、王を毒殺する。しかし王位についたのは近衛隊長のホレエムヘブ(ヴィクター・マチュア)だった。鉄器をヒッタイトから導入する話など世界史の勉強にもなる。ただし製鉄技術が普及するのはもう少し後である。

    他にジーン・シモンズ、マイケル・ワイルディング、ベラ・ダービ、ピーター・ユスティノフら豪華キャスト。ネフェルの役をマリリン・モンローがやっていればもっとヒットしただろう。主演のエドマンド・パードム(画像)はハンサムなのに日本ではあまり人気がなかった。ハリウッド黄金期のスターで、のちイタリアへ渡り長く活躍し、4年前に没している。(Edmund Purdom)

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