ナポレオンの遺髪
英雄ナポレオンに関するエピソードは多い。まず彼は非常に強健な身体をもっていたらしい。ちょっと眠っては、とび起きて仕事をし、また眠り、24時間のうち、きれぎれに何時間か眠れば十分という特異な能力をもっていた。だが身長は低く、155cm足らずだったという。三角帽と軍服とマントという特徴ある服装も、この小がらな姿をひきたたせたものであったのであろう。ナポレオンは、人間的魅力に富んでおり、兵士たちの間では非常に人気があった。
1810年のこの日、ナポレオンはマリー・ルイーズと再婚した。1815年、ワーテルローで敗れたのち、セントへレナへ流されたが、イギリスのある将軍が、ナポレオンがイギリス国王に会ったら、30分ばかりで仲良くなってしまうのではないか、といった。ところが彼は、セントへレナのイギリス総督とはまったく性格があわず、これに虐待されたことは皮肉であった。1821年、ナポレオンはわずかの人に見守られながら、51歳の若さで亡くなった。マリー・ルイーズとの間に生れたナポレオン2世(フランソワ、1811-1832)は幼い時、父と別れたまま1度も会うことはなかったが、父の死を知ったときは椅子に身を投げ出して泣いたという。
さきごろ、ニュージーランドのオークションで死亡直後のナポレオンの遺髪が116万円で落札されたという。これまでもナポレオンの遺髪というものは知られていたが、この遺髪は同島に赴任していたイギリス将校が所持していたもので、その子が1864年にニュージーランドに移り住み、数世代にわたって保管していたという。これまで頑強なナポレオンが死んだのは毒殺されたからだという説があって(通説は胃がん)、遺髪から砒素も発見されたという。今回の遺髪の化学検査をすればそれが明らかになるとおもうのだが。また遺髪も白髪なのか、黒髪なのか、その状態が知りたい。公開された写真によると金髪であったというが。ナポレオンの時代はまだ写真がなく、肖像画でしかわからない英雄ナポレオンの真実を知る手がかりになる貴重な遺品である。
こちらのサイトを参考にしました。
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ナポレオンは私と同じですね。切れ切れに眠る習慣ですね。
環境が造り上げた体質ですね。私も新聞記者時代の夜討ち朝駆けの習慣から、細切れ睡眠の体質になってます。(*≧m≦*)
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月31日 (日) 22時22分