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2013年4月10日 (水)

死語辞典「マルドメ」

   日本企業が海外に進出しようとした10年ほど前から、隠語として「マルドメ」が流行した。「まるでドメスティック」つまり純国内派の人のことを指し、国内企業しか働けない、という意味。英語が弱いてコミュケーションがとれない、というこんな笑い話も伝わる。

How often do you have election?(日本で選挙はどのくらい頻繁にあるの?)

と聞かれたところ、大蔵省のマルドメ局長は「毎朝です」と答えたという。electionを「選挙」ではなく、「勃起」と解したのだろう。「勃起」のスペルは「erection」だが発音の違いを聞き分けるのは英語初心者には難しいかも。

   いまでは死語になりつつある「マルドメ」だが、日本でしか働けない、というネガティブなニュアンスを含み、ライバルを嘲笑し、揶揄するときに使われる言葉で、企業内人事の陰湿さを物語る。

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