チイタカタッタッター
最初に口ずんさだ歌謡曲って覚えていますか?なんとなく耳に残る郷愁をさそう物悲しいメロディー。「チイタカタツタ、チイタカタッタ、笛の音が♪」という守屋浩の歌(1959)。先日、NHK歌謡コンサートで森山愛子が歌っていた。題名も知らなかった。「夜空の笛」という曲で、「僕は泣いちっち」のB面。「父親が死んで没落した良家の娘さんが、ダンスホールでダンサーとして働きに出て、小さな弟を養っている、というイメージ」で作ったと浜口庫之助は語る。歌詞から想像すると姉さんは死んで星になったらしい。とても悲しい曲だった。
ところで「チイタカタッタ」という変な笛の音は浜口庫之助の創作だろうか。おそらくこの曲より前からあったと思う。「ジンジン仁丹、チータカタッタター」という古いコマーシャルがある。「レナウン娘がわんさか わんさか」より前に「レナウン娘がチータカタッタ、チータカタッタ」というのがあった。阪田寛夫作詞「マーチング・マーチ」は「♪マーチったらチータカター行進だ。右足君、左足君、代わりばんこ、代わりばんこ、良い音鳴らしてチータカタッタッター」(1965)天地総子が歌って日本レコード大賞童謡賞を受賞している。
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