ハワイ諸島の火山伝説
1959年のこの日、ハワイが合衆国に50番目の州として加盟した。ハワイ諸島は太平洋の真中にあって、海山・火山島が鎖状につながってカムチャツカの沖合・アリューシャン海溝まで続いている。ハワイ諸島には、ニイハウ島、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島、カホオラウエ島、マウイ島、そしてハワイ島がある。なかでもハワイ島は最大で、地質学的にもっとも新しく、若く活発な山、キラウエア火山がその島の南東部、海に近いところにある。1912年に地質学者トーマス・A・ジャガーによってキラウエア火山観測所が設立された。キラウエア山はハワイ諸島の最大の活火山で、傾斜が平均6~7度のゆるやかなアスピーテで、ハワイ国立公園になっている。1823年から1924年までは、ほぼ常時噴火を続けていたが、1967年から1968年にかけて溶岩流が生じる噴火があったが、以降は激烈な爆発はほとんど起こっていない。
ハワイにはカハ・ワリという酋長の物語が、すべての島々の過去、および現在の火山活動を説明している。カハ・ワリは、そり滑りの好きな酋長であった。ある容易には近づきがたいマウナロア山やマウナケア山以外に雪がなくなると、ハワイ人たちには、枯れ草でおおわれた急斜面でそり滑りを楽しむ。ある日、カハ・ワリがキラウエアの山で滑っていると、1人の醜い老婆が現われ、そりを貸してほしいと彼に頼んだ。愚かにもカハ・ワリはそれを断ってしまった。その老婆が何者かを知っていればよかったのだが、その老婆こそ火山の女神ペレだったのだ。ペレはしわくちゃ婆さんの姿でときどき人間界に現われ、助けを求めたり、ものを貸してくれと頼むのだ。また、ときどき若くて美しい女に化けて、男に床をともにするように求め、拒まれると怒りだすのである。カハ・ワリが要求をはねのけると、ペレの目は赤々と燃える石炭と化し、髪は炎と化した。ペレが土を踏みならすと、大地は割れ、溶岩が噴き出した。ハワイには火の女神ペレにまつわる多くの話が、記載文学や口承文学のなかにあり、興味ふかく語りつがれている。(Kilauea)
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火の神伝説はどこにもありますね。何万年後にはハワイは日本列島にぶつかるそうで、毎年何センチか日本に近ついているとか・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年4月21日 (日) 05時44分