かわずのめかりどき。「蛙に目を借りられるほどに、つらつらと眠くなる春の暖かさのこと」とある。俳句では春の季語だが「目借時(めかりどき)」ともいう。むかしから春に眠気をもようおすのは、蛙が人の目を借りるためだという俗説があったからだという。なぜ春に蛙が人の目を借りるのか。めかりどきは「妻狩り時」ともいい、蛙がパートーナーを探す季節で、何と言ってもよい目が必要なのだ。ところが蛙の目は後ろのほうに着いているため、前方が見えないと古人は考えた。そこで蛙は自分の目を補うために人の目を借りてパートナー選びをした。蛙に目を貸した人は、眠くて眠くて仕方ないというのである。
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