啄木忌
石川啄木ほど万人に愛された国民詩人は他にいない。「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる」「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」「かにかくに渋民村は恋しかり おもひでの山おもひでの川」「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」
石川啄木、1912年の忌日。いまや啄木の名はドナルド・キーンによって海外でも知られるようになった。啄木には2人の遺児がいた。長女京子と二女房江は母堀合節子の祖父堀合忠操に引き取られ函館で成長した。京子は大正15年、須見正雄と結婚し、長女晴子と長男玲児をもうけたが、24歳で病死している。房江も同年19歳で病死している。
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