ハンガリー王妃の水
香水のはじまりは古代エジプトで、シナモンのような芳香性樹脂などで軟膏状の化粧剤として皮膚に塗っていた。高価なもので、王や王妃、または高官が薬用や儀式として使用していた。
現在のような液状の香水は、1370年ころ、ハンガリー王カーロイ1世の王妃エルジェーベト(1305-1380)の命により作られたハンガリアン・ウォーターが最初とされる。ローズマリーとライムをアルコールに漬けて抽出していたが、後にラベンダー、ミント、セージ、マジョラム、モッコウ、レモンなども加えられるようになった。
その後、ローマの貴族フランキパニが香粉をつくり、その末孫が香粉のかおりをアルコールに移すことに成功した。すなわちフランキパニ香水がそれである。こうして香水はイギリスのエリザベス女王時代には広く男女に愛用されるようになった。(perfume,Hungary Water,Erzebet)
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