西洋美術史
中学校の副読本の美術史の薄い本をいまでも大切にもっている。原始美術から現代美術の流れをコンパクトに紹介した図録は何年経ても色あせない。だが最近の人気のフェルメールがない。あるクイズ番組で「ゆがんだ真珠という意味の16世紀のヨーロッパに広まった音楽や芸術の形式を何というか?」という問題。答えは「バロックBaroque」。バロックの特徴は、激しい動勢を好み、燃え立つ情念を表現し、躍動する生命力を生み出す、とある。たしかにルーベンスの絵には躍動感があふれているが、フェルメールには当てはまらない。バロックの画家ながら非バロックの部分が人気の秘密かもしれない。
美術館は最近はほとんど行かないし、絵葉書や図録を買うこともない。美術史研究には膨大な作品名や画家、事項などの知識がいる。このブログでも雑駁な知識を集積するが、意外とわからないことが多い。レオナルド・ダ・ヴィンチの実母の名前がカテリーナとあるが、これは名だけであり、フルネームがわからない。また若くして死んだ育ての母アルビエラ・アマドリアのこともほとんど知られていない。
現代美術の運動のひとつで、「ノイエ・ザッハリッヒカイト」というのもあまり耳慣れない用語であろう。1920年から1933年にかけてドイツで起こった。ゲオルゲ・グロス、オットー・ディクス、ルドルフ・シュリヒターらの画家たちがいる。新即物主義ともいう。
原始美術から大雑把に西洋美術の様式や形式や美術運動から分類する。エーゲ美術、ギリシア美術、エトルリア美術、ローマ美術、初期キリスト教美術、ビザンツ美術、ロマネスク美術、ゴシック美術、ルネサンス美術、マニエリスム、バロック、ロココ、古典主義、ロマン主義、自然主義、写実主義、ラファエル前派、印象主義、新印象主義、ポスト印象主義、象徴主義、フォーヴィスム、表現主義、キュビスム、未来派、バウハウス、構成主義、素朴派、ダダ、シュルレアリスム、メタフィジカル絵画、抽象絵画、抽象表現主義、コンクリート・アブストラクション、ネオ・ダダ、ポップ・アート、ヌーヴォー・レアリスム、ウィーン幻想派、具象絵画など。(Neue Sachlichkeit)
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