芸能界「青散る族」30年
♪光と影の中で腕を組んでいる~一度破いてテープで張った蒼いフォトグラフ
「青が散る」(1983年)は大学を舞台にして青春ドラマ。二谷友里恵、石黒賢、佐藤浩市、利重剛など2世スターが輩出し、「青散る族」という言葉も生まれた。あれからもう30年。石黒、佐藤は渋い中堅俳優として活躍している。
親が有名人、いわゆる2世タレントが現れるのは波があるようである。第1期は1950年代。芥川龍之介の長男比呂志が「ハムレット」で新劇界に新風をもたらしたことが契機となった。有島武郎の長男・森雅之は戦前派であるが映画は「安城家の舞踏会」の没落貴族のニヒリストぶりで注目されるようになった。田村高広は同志社大学を卒業して東京八重洲の茂木商事に勤めていたが、父阪東妻三郎の急死により、松竹からデビューすることになった。長谷川一夫の長男・林成年も1954年に大映「真白き富士の嶺」でデビュー。
第2期は1960年代で上原謙の息子・加山雄三や、映画監督・伊丹万作の子・伊丹十三、川口松太郎・三益愛子の長男・川口浩がデビュー。すこし遅れて、佐野周二の子・関口宏、市川右太衛門の子・北大路欣也、近衛十四郎の子・松方弘樹などがデビューしている。岡田茉莉子、桑野みゆき、朝丘雪路、嵯峨三智子、水谷良重、岸田今日子、入江若葉なども親が著名人である。
第3期1970年代は宇野重吉の息子・寺尾聡が1966年グループ・サウンズ「ザ・サベージ」で活躍していたが、70年代から俳優へ転進し大成した。坂東妻三郎の三男、田村正和は女性ファンを魅了し1970年代テレビで活躍した。永井秀明の息子・永井秀和が1968年「恋人と呼んでみたい」がヒットし日本レコード大賞新人賞を受賞している。加賀邦男の三男志賀勝もヤクザ映画で活躍した。
第4期1980年代は、前述の二谷友里恵、石黒賢、佐藤浩市などがいるが、佐田啓二の遺児、中井貴一が「連合艦隊」(1981)でデビューしたのもこのころである。鶴田浩二の娘、鶴田さやか(旧芸名・里見奈保、小野さやか)なども東宝からデビューしている。
90年代以降は現在活躍中の2世スターたち。
綾乃美花(田原俊彦)
いしだ壱成(石田純一)
IMARU(明石家さんま)
井上和香(嵯峨京子)
宇多田ヒカル(藤圭子)
柄本佑、時生(柄本明)
緒方直人(緒方拳)
香川照之(市川猿之助)
蟹江一平(蟹江敬三)
神田沙也加(松田聖子)
工藤夕貴(井沢八郎)
小泉孝太郎(小泉純一郎)
小柳友(小柳トム)
坂口杏里(坂口良子)
柴本幸(柴俊夫、真野響子)
関口知宏(関口宏)
関根麻里(関根勤)
平岳大(平幹二朗、佐久間良子)
高島彩(竜崎勝)
高嶋政宏、政伸(高島忠夫)
高橋真麻(高橋英樹)
多岐川華子(多岐川裕美)
寺島しのぶ(尾上菊五郎)
中川翔子(中川勝彦)
長塚圭史(長塚京三)
仁科仁美(仁科亜希子)
吹石一恵(吹石徳一)
藤山直美(藤山寛美)
船越栄一郎(船越英二)
降矢建志(古谷一行)
辺見えみり(西郷輝彦)
松たか子(松本幸四郎)
松田龍平、翔太(松田優作)
三浦祐太朗、貴大(三浦友和、山口百恵)
三船美佳(三船敏郎)
森山直太郎(森山良子)
矢沢洋子(矢沢永吉)
山田純大(杉良太郎)
吉本多香美(黒部進)
« エルベの誓い | トップページ | 最も美しいと思う有名人 »
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 舟木一夫(2024.06.05)
- ミスワカナ(2018.01.29)
- 謎の紅組勝利(2017.01.01)
- アイドル戦国時代(2016.12.16)
- もてもて男性あれこれ(2016.07.13)
コメント