吉永小百合の謎
下関市に「木暮実千代の会」が発足した。田中絹代と並ぶ下関が生んだ大女優の足跡に光を当てたいと顕彰碑の建設を計画している。CSで放送された「大坂城の女」全39話を見た。淀君を演ずる木暮が千姫(宇津宮雅代)へのイビリが強烈だった。淀君は大河ドラマで15人(最近では瀬戸朝香、若尾文子、永作博美、深田恭子、宮沢りえ)の女優が演じているが、金髪と二重眉で色好みの木暮・淀君は嵌まり役であった。こうしてみると時代劇で大女優が演ずる役というのだいたい相場が決まっている。忠臣蔵であれば瑤泉院か大石りく、静御前、細川ガラシャ、千姫、お通(武蔵)、皇女和宮など。ところが吉永小百合は映画116本、ドラマ出演も多数あるがこのような歴史上の人物を(架空も含めて)ほとんど演じていない。「幕末」龍馬の妻、「映画女優」田中絹代、「華の乱」与謝野晶子、「まぼろしの邪馬台国」宮崎和子・卑弥呼などが例外的な作品である。ドラマでも「女人平家」で平清盛の娘盛子を演じたくらいである。吉永小百合の楊貴妃を見たかったと思うのは私だけだろうか。
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