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2013年3月10日 (日)

何事も古き世のみぞ慕わしき

君が行き 日長くなりぬ 山たづね

迎へか行かむ 待ちにか待たむ

  「万葉集」に収められている仁徳天皇の皇后、磐之媛命(いわきのひめのみこと)の歌。意味は「天皇の行幸は日数が長くなりました。山を尋ねてお迎えに行こうか、それともひたすらお待ちしていようか」という相聞歌4首のうちの最初の1首。磐姫皇后は5世紀前半の人で、履中・反正・允恭3天皇の母。武内宿禰の子、葛城襲津彦の娘。とても嫉妬深くて、彼女が熊野に遊びに出た隙に仁徳天皇が八田皇女を宮中に入れたことに激怒して、山城の筒城宮に移り、同地で没した。

    兼好法師は「何事も古き世のみぞ慕はしき。今やうはむげにいやしくこそなりゆくめれ」と書いている(徒然草第22段)

  なる程、万葉集、古今集、新古今集、そして現代短歌になるほど廃れていく。近代小説も、鴎外・漱石は良いけれど、荷風・潤一郎、太宰治・三島由紀夫、そして現代芥川賞の作品となるほどだんだんとおちていく。交響曲、ベートーベン、シューベルト、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、ブラームス、ブルックナー、チャイコフスキー、マーラー、シェーンベルク、ストラビンスキー、メシアンとなるほど一般的ではない。絵画もダ・ヴィンチ、ラファエロからゴッホ、ゴーギャン、そしてアンディ・ウォーホル、リキテンスタインへ。日本の政治家も明治の大久保・伊藤から平成の鳩山・菅・野田へ。アイドルも美空ひばり、山口百恵、松田聖子からAKB48へ。相撲は谷風・雷電から双葉山・大鵬、千代の富士・貴乃花、そしてモンゴル力士へ。

   日本最古の歌集が万葉集。名前がわかるだけで男性が400名、女性が114名いる。作者未詳歌が2103首ある。もっとも古いのが磐姫皇后の4首(万葉集2巻)だが、真に古いのは舒明天皇のときからで、推古朝以前の歌については、後の時代の人が仮託した作と考えられている。

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