ゴッホは黄色で何を表現しようとしたのか?
モネやルノワール、バジール、シスレーといった初期の印象派は、きらめく光を、揺れた空気を色に変えて表現しようとした。これに対してポスト印象派といわれるゴッホやゴーギャンは、赤が情熱、黒が神秘、青が不安や孤独、というように色彩を何かの象徴として用いた。とくにゴッホは「ひまわり」「麦畑」「黄色い家」など代表作に黄色をモチーフにした作品が多い。ゴッホは黄色で何を表現したかったのだろうか。
色彩心理では黄色はコミュニケーションの色といわれる。甘えたいとき、元気を出したいときなど、黄色で癒される効果がある。しかし精神異常のある画家はなぜか黄色の絵を描くといわれる。黄色は神経を刺激するので神経過敏なゴッホにとっては興奮をひき興させるため精神の安定にとって有害であった。だがオランダ時代のゴッホは暗い絵が多かったが、アルル時代に明るい太陽に魅せられて、太陽のように明るいひまわりがゴッホにとってもっとも幸福を感じる色だったのであろう。
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