楽聖忌
1827年3月23日、ベートーヴェンは激しい雷鳴がとどろく嵐の中、ジョヴァンニ・マルファッティ医師の見守るなか病床で最後の聖餐を受けた。その後で、友人に「ブラウディテ・アミーチ・コメディア・フィニータ・エスト(喝采せよ、諸君、喜劇は終わった)」というラテン語でいった。これは古典ローマ喜劇の終幕の常套句であるが、聖餐を皮肉ったようでもあり、自分の生涯の終わりを告げようとしたものでもある。3日後の26日、ウィーンの自宅で永眠した。享年56歳。
29日の葬儀には、2万人の市民が参列し、宮廷歌手が棺を担いでフンメルら弟子たちがそれに続いた。ジョセフ・テルシャー(1801-1837)が描くベートーヴェンの臨終のスケッチがある。
ベートーヴェンの墓はウィーン中央墓地にある。ここにはモーツァルト(記念碑)やシューベルトなど音楽家の墓もある。生まれ故郷のドイツ・ボンの市庁舎前にはベートーヴェンの銅像が立つ。
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晩年に聖人扱いされたベートーベンでしたね。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月25日 (月) 23時12分