種まく人
農民の子ミレーにとって種まきや土掘りなどの労働は幼時から親しいもので、ミレー以前にも、こうした農民生活をとりあげることはあったが、農民たちが休息しているのがほとんどで、労働を画題とすることはめずらしかった。ゴッホは、フランスの画家ミレーの作品を多数模写している。とくに「種まく人」を画題としてデッサン・油彩を数点残している。日本人もミレーの「種まく人」に感銘をうけた人は多い。大正10年に「種蒔く人」という文芸雑誌が小牧近江、今野賢三、金子洋文の3人で刊行された。また岩波書店は昭和8年に会社のシンボルマークにしている。
ミレー「種まく人」1850年 ゴッホ「種まく人」1881年 ゴッホ「籠を持つ種まく人」1881年「種蒔く人」表紙 1921年
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