エロスとアンテロス
ロンドンのピカデリー・サーカスは観光客が必ず立ち寄る場所。広場中央の噴水の上には有名な「エロスの像」がある。1893年アルフレッド・ギルバートが設計したもので、博愛や慈愛を表しており、第7代シャフッベリー侯爵アントニー・アシュリー・クーパー(1801-1885)を記念している。この像はギリシャ神話の愛の神であるエロスと呼ばれることが多いが、ギルバート自身はエロスの双子の弟であるアンテロスを意識してこの像ほ設けている。デザインが裸であるため、建造時には公共空間には相応しくないという非難の声があり、「キリスト教的慈愛を表す天使」と名称を改めることで落着したが、官能的な愛を示す「エロス」の名前のほうが一般に広まっている。(Piccadilly Circus,Eros,Anteros)
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日本のエロス表現に対する規制は欧米に比べてかなり大らかだといわれている。
その割には彫塑や銅像の裸体が少ない。
文化の違いだろうか?
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月22日 (金) 13時30分