年金の元を取るには何歳まで生きねばならなのか?
厚生労働省が年金の支給開始年齢を現行の65歳から68~70歳への引き上げを検討しているという。総務省の調査によると、現在65歳以上の高齢者世帯の6割は年金収入だけに頼って生活している。国民年金は満額支給されても1人6万5000円。そこから介護保険料や健康保険料が天引きされ、そのうえ高齢になると医療費の支出が増える。今春の新入社員が40年間年金保険料を負担したとして、70歳を受給開始となれば元を取るのは90歳以上生きなければならないという試算がある。もう年金の元を取るという考え方は捨てるべきなのかもしれない。これが年金受給の実態なのである。
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