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2013年3月 8日 (金)

不遇の作家、田畑修一郎

Img_0016     島根県益田市出身の作家。代表作は1932年7月に同人誌「雄鶏」に発表した「鳥羽家の子供」で、第7回芥川賞候補にもなった。この作品は自伝的な内容で、主人公の軍治は作者自身だと推定される。病身な母の急逝、母の死後面倒を見ていた姉や兄たちと、後妻に入って来た父の妾(義母)との軋轢、姉の結婚、父の自殺と家の崩壊、兄弟の離散、そして養母の家にひきとられた軍治の心理の屈折などが、客観的に造型されている。1943年7月、東北地方旅行中盛岡で病死。享年39歳。

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日本文学」カテゴリの記事

コメント

田端修一郎・・・力があっても無名で終わった作家は数多いですね。

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