謝罪と頭重の文化
JR車掌のアナウンス。「電車が遅れまして大変申し訳ございません」1分しか遅れていないのに、お詫びするのは日本だけだろう。女性アイドルの恋愛問題で丸坊主謝罪は海外にまで報道され世界の関心を惹いた。横一列に並んだ会社役員や高級官僚の謝罪会見も毎度の光景である。日本人は問題解決よりも、謝罪の外見的なもの、形式的なしぐさを求めるようだ。頭重(ずおも)という言葉は否定的なニュアンスが含まれる。「尊大で、他人に対して容易に頭を下げないこと。また、その態度」と辞書にある。ビヨンセがオバマ大統領の就任式での口パクで国歌を歌ったことが発覚。その謝罪会見で、いきなり国歌を歌う。「私は完璧主義者だ。音響の悪いところで歌うより、事前録音を選んだ」と釈明し、謝罪はしなかった。中国艦照射問題も中国側は日本の捏造と発表。欧米人や中国人は簡単に謝らない。伝統的ムラ社会に根づいた日本の謝罪文化が国際化のなかでどこまで通用するか疑問だ。
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